日経BPのITProに“ポリバレント”なシステム・エンジニアが育っていますかという記事が掲載された。いろいろな職務を経験していたほうが良いのは理解できるが、下記のフレーズが気になった。
若年層の社員を対象に実務経験の棚卸し調査を実施したところ、「入社から5年間、製造テストしか担当していないSEがいることが判明した」(人事部人財開発担当の上原智課長)。
当該SEは、テストのスペシャリストとして現場で重宝されていたという。しかし、「そのままでは(当該SEの)活躍の場が広がらない。入社5年目までに開発工程全般を一通り経験した上で、得意分野を2つ、3つと増やしていってほしい」と上原課長はCDPベーシック制度の狙いを語る。
現場で重宝されていたほどのテストエンジニアならば、それは「活躍が広がらない」とは思えないのだが。特定のアーキテクチャのシステムのテストしかしていない、とか単純なテスト作業しかさせていない、というのであれば、問題とは思うが。それならばテスト以外の業務を経験させるよりは、いろいろなアーキテクチャのシステムのテストをさせる、といった方向に得意分野を広げさせても良いのではないだろうか。
でも、元の記事の例は、きっとテストの単純作業ばかりさせていた、という例なんだろうな。
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