From the west field
IT関連の話題を中心に、思うところを書いていきます。
プロフィール

西田 明宏

Author:西田 明宏
某IT企業にて、
技術企画とWebmasterの
2足のわらじを履いています。

社)企業研究会 Webマネジメントフォーラム幹事
財)インターネット協会 IPv6デプロイメント委員会 委員
財)インターネット協会 Enterprise2.0研究会 会員

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ITベンダーを責めるにしても、比較対象がおかしい。

日経BPのITproに、JTB情報システムの佐藤正史氏が、このように書いている。
 ITの仕事をずっとしていると、こうした恐ろしい状況に慣れてしまいかねませんが、IT産業以外に目を向けて見ましょう。私達ユーザーは、自動車を買う場合、その車がカタログ性能どおりに動かないということを心配する必要はありません。ましてや、納入された車のキーを回して、エンジンがかからないなんてことは想像もしませんし、実際そうしたことはまず起こらない。100万円で契約した車が、途中で200万円になったり、1000万円になったりするなんてことは考えもしませんし、そんなことは絶対にない。車のような完成製品ではない例ではどうでしょう。注文住宅の契約後に「引渡し日が1年以上遅れる」とか、土台ができたばかりの段階なのに「完成費用が当初の倍に膨らむ」と通告されることもまずありません。
真髄を語る 経営者がITを理解できない本当の理由
前から、このような比喩を用いる人がいることが気になっていた。このような比較をされては、ITベンダーがかわいそうである。

企業の情報システムの構築の場合、出来合いの自動車と比較するのではく、F1のようなレーシングカーと比較するべきだ。レーシングカーはレースに勝つことを目指して設計されるわけで、実際に設計して走らせたら目的の性能が出ない、ということは良くあることである。

家と比較するならば、注文住宅で土地だけあって、ラフなパースを書いた段階で、完全な費用見積もりを出せ、と要求するようなものだ。

自動車も、家も設計フェースの後に製造フェーズが入る。しかし、ITシステムの多くはほとんどが設計フェーズで、製造というフェーズがない。製造業でも建築業でも、費用がある程度読めるのは製造フェーズで、設計フェーズではない。

本記事の、「ITベンダーはプロを名乗るには未熟な場合が多すぎる」という論点には同意するが、といって企業の情報システムの場合はITユーザ(発注者)側も、ITについて勉強するべきである。本記事でも、ITユーザーは納品物のテストのスキルは持つべきといっているが、ITの知識無しでテストだけできる、というのはありえない。




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