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クラウドコンピューティングの今後を予測する |
クラウドコンピューティングが話題になっている。
現時点で、クラウドコンピューティングのプラットフォーム提供のメジャープレーヤーはAmazon, Google, Salesforce.comの3社だろう。これらはそれぞれアプローチが違っていて、 ・既存のOSが動く仮想マシンを中心として、ストレージ、決済、コンテンツ配信ネットワーク等のクラウドアプリケーション構築に便利な機能を続々提供しているAmazon ・BigTable、MapReduce等、検索エンジンの実装に使っているインフラをベースに、これまでのコンピューティングモデルとは一線を画すアーキテクチャを提供しているGoogle ・企業向けアプリケーションプラットフォームの提供にフォーカスしているSalesforce.com という分類になる。
# ちなみに、IBM等既存のサーバーメーカーはAmazonに近いモデルと思うが、周回遅れになっているし、既存のミドルウェアのビジネスモデルが障害となって、競争力が無い状態と思われる。
現在、これらのモデルのどれかがメジャーになるのか、またはこれ以外のモデルが出てくるのかはわからない。しかし、クラウドコンピューティングが普及するためのキーとなる動きとして、「セカンドソース」の登場が想定される。
ユーザーの立場としては、これらのいずれにしても一社依存になるのはリスクが高く、好ましくない。 パソコンも当初は独自アーキテクチャが乱立したが、結果的に現在のPCアーキテクチャが発展したのは、(意図したかどうかにかかわらず)DOS-V・Windowsといった、共通ソフト基盤が登場したことが大きかったと認識している。
公認・非公認にかかわらず、セカンドソースが登場したアーキテクチャが真のクラウドコンピューティングプラットフォームの勝者になると予想する。
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